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: パスワードの変更 : UNIXの基本的な操作 : UNIXの基本的な操作   目次

ログインとログアウト

皆さんには、自分のログイン名とパスワードが配付されているはずです。 そのログイン名とパスワードで、ログインしてみましょう。

図 8: XDMのログイン画面
\includegraphics[clip,keepaspectratio,width=6cm]{fig/xdm.eps}

通常は、計算機の電源は入ったままになっています。計算機本体の電源ランプが 点灯していれば、電源が入って状態です。 最後に使用した場合には、節電のため、モニターの電源は切ることになっていま すので、モニターの電源は入っているかどうかを確認してください。計算機本体 もモニターの電源も入っているのに、モニターに何も映っていない場合には、ス クリーンセーバー25により画面が真っ暗になっている場合もありますので、マウスを少し動かして下 さい。そうすると、画面に何かが現れるはずです。それでも、何も映らない場合 には、TA や管理者に連絡して下さい。

画面には、図8に示すような XDM (X Display Manager) のログイン 画面が出ているはずです26。 それでは、Login: のところにログ イン名を、Password: にパスワードを入力して27、Return キーを押して下さい。ログイン名とパスワードが正しければ、 ログインが成功して、画面の景色が変わります。正しくなければ、Login incorrect と言われて、XDM の画面のままです。ログイン名とパスワードを 何度入力しても、ログインできない時は、パスワードを初期化しますので、 TAを通じて管理者に連絡して下さい。

図 9: GNOMEデスクトップ環境のスナップショット
\includegraphics[clip,keepaspectratio,width=0.7\textwidth]{fig/gnome.eps}

ログインが成功した場合には、例えば、図9に示すような画面が 現れます。X Window System のウィンドウマネージャーやデスクトップ環境 28 は多彩で、派手な重たいものから、シンプルで軽いものまで多種多様なものが存 在します。計算機に長時間向き合うような場合は、自分のお気に入りの壁紙が張っ てあるかどうかで、精神的な疲れが違ってくることもありますので、デスクトッ プ環境は重要です。しかし、デスクトップの設定の方法や操作法はそれぞれのデ スクトップ環境で異なりますので、本稿では、それらについて説明はしません。 ウィンドウマネージャーやデスクトップ環境は、ホームディレクトリの .xsession というファイルで変更できます。エディターが使えるようになったら、 試してみましょう。ウィンドウマネージャーやデスクトップ環境で、一番大事な ことは、ログアウトの方法です。通常は、デスクトップの上部や下部に配置され ているメニューの中から選んだり、マウスの右クリックで現れるメニューから選 択できるようになっています。ログアウトは、「ログアウト」「logout」「終了」 などの名前になっているかも知れません。ログアウトのメニューを捜して、一旦 ログアウトして、再度、ログインしてみましょう。

9の真ん中あたりに見える四角いウィンドウが端末エミュレー ターです。端末エミュレータとは、GUIである X Window System上で、CUI の機 能を提供するソフトウェアで、kterm や mlterm、GNOME端末など多種類のものが 存在します29。 端末エミュレータでは、シェルが起動し、UNIX のコマンドを入力 することで、計算機の OS やハードウェアを操作できます。kterm は、日本語の 表示が可能な最もシンプルな端末エミュレータです。窓の飾り付けを豊富にした り文字のフォントを簡単に変更したりできるように拡張したものが、mlterm や GNOME端末です。どのような端末エミュレータでも、シェルの操作を提供すると いう基本的な機能には差はありません。ウィンドウマネージャのメニューから、 端末エミュレータを捜してみましょう。「GNOME端末」や「kterm] や「mlterm」 と言う名前になっているかも知れません。ただし、端末エミュレータは、ひとつ でも立ち上がっていれば、そこから §2.2.1節で説明する方法で、何 個でも立ち上げることができるので、メニュから見つけられなくても大丈夫です。 本稿で、以下、「ktermのウィンドウ」と言うような表現が現れた場合には、す べて、「端末エミュレータのウィンドウ」に置き換えて理解して下さい。このテ キストでの以下の説明は、基本的に端末エミュレータの中での操作であり、GUI のアプリケーションを立ち上げる場合でも、(ウィンドウマネージャのメニュは 用いずに)端末エミュレータから立ち上げる手順を説明しています。

以下の説明で

   % ps uxw | grep mozilla  (もじらのプロセスを表示)
   % grep XMODIF ~/.??*
   c21:~> ls -la
   $ /usr/local/etc/rc.d/canna.sh stop
のように、% や $ や c21:~> で始まっている行は、UNIX でのシェルコマンドを表しています。行の最初の % や $ や c21:~> は プロンプト を表し、キーボードから入力する必要はありません。この プロンプトから始まる行のことを、コマンドラインと呼びます。 実際のプロンプトは、別な記号になっているはずです。プロンプトをどう表示されるかは、 シェルの設定ファイルに書き込まれていて、自由に変更可能です。( )内の日本 語は説明ですので入力しないで下さい。コマンドの入力が終わったら、リターンキー を押して下さい。これで、そのコマンドがカーネルに伝えられ、何らかの結果が 表示されます。